2025年、太平洋戦争の終結から80年を迎えます。
戦争を体験した世代は少なくなり、あの戦争はどんどん遠いものになっています。だからこそ今、「戦争とは何だったのか」を知ることに意味があります。
なかでも映画などの映像作品は、戦争を直感的に感じられる貴重な手段。
とはいえ、戦争映画はアニメや実写、市民や兵士など視点もさまざまで、どれを観たらよいか迷う人も多いでしょう。
そこで本記事では、「住民目線」と「兵士目線」のなどに分けて、今だからこそ観てほしい日本の戦争映画を紹介します。
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日常にあった戦争 住民目線の映画2つ紹介
「戦争=兵隊同士の戦い」と思われがちですが、太平洋戦争では一般の人々も否応なく巻き込まれていきました。
市民の視点から戦争を見つめることで、戦争が特別な誰かのものではなく、私たち一人ひとりの暮らしと深くつながっていることがわかります。
もし戦争が起きたら、市民はどうなってしまうのか…。
これから紹介する映画は、そんな現実をリアルに描き、戦争の恐ろしさを改めて教えてくれる作品ばかりです。
①この世界の片隅に
時間:129分
アニメ
舞台は太平洋戦争最中の軍港・広島県呉。
呉に嫁いだヒロイン・すずの、戦時下での日常を丁寧に描いたアニメ映画。
笑いも絶えない、一見平和そうな日々。コミカルな序盤はまるで戦争映画だと忘れてしまうほど。
しかし戦況の悪化に伴い物心ともに、切迫していく様子や身近な人が次々に兵隊として戦地に赴く苦しさなどが表現。
そして広島に投下された原子爆弾の惨さがすず自身の目線で描かれ、日常の生活のすぐそばに戦争があったことを実感します。
アニメなので、小学生からでも見やすく、しかし戦争の悲惨さを「すず目線」で丁寧に描いた作品です。
②火垂るの墓
時間:89分
アニメ
幼い頃に見た『火垂るの墓』あまりの衝撃の内容に今でも筆者自身鮮明の記憶している作品です。
空襲によって母を亡くし、頼る大人もいない中で必死に生きようとする兄妹。
戦争中とにかく生きるのに必死だった社会。誰かに助けを求めても誰も助けてくれない現実。
空腹、孤独、そして希望を失っていく子どもたち。
この映画は戦争がもたらす恐怖と絶望を、これほどまでに痛烈に伝えてくる作品は他にありません。 戦時中は、想像を絶するような辛い思いをした子供たちがたくさんいました。
戦争の悲惨さを知るうえで、そして“家族”の意味を考えるうえでも、夏に一度は観ておきたい名作です。
リアルな戦場を描く 兵士目線の映画2つ紹介
次にリアルな戦場を描いた兵士目線の映画を紹介。
いずれも実際の激戦地を舞台にした作品。兵士目線の戦争は美しいものは何一つものなく、戦争の愚かさを再認識させてくれます。
①硫黄島からの手紙
時間:141分
実写
『硫黄島からの手紙』は2度のアカデミー賞監督賞を受賞したクリント・イーストウッドが、スピルバーグを製作に迎えた戦争映画。太平洋戦争の激戦地・硫黄島の戦いを日本軍側の視点から描いている作品です。
硫黄島の黒い火山灰、狭い地下壕、顔色を失った兵士たち……
渡辺謙を筆頭に豪華俳優陣が、「硫黄島の戦い」の戦いをリアルに描きます。
極限状態の中で戦った日本兵たちの姿を通して、戦争のむごさや家族への想い、そして「生きたかった」「帰りたかった」という切実な願いを静かに描き出し、みる者に戦争の本質と平和の尊さを深く問いかける傑作です。
②野火
時間:87分
実写
『野火』は、終戦間際のフィリピンで、生きる希望を失いかけた一人の兵士がさまよう物語。
体を悪くし、部隊からお払い箱になった主人公は、行き場もなくただジャングルを彷徨う。 どこからともなく襲ってくる敵の恐怖ととてつもない空腹の中、目の前で仲間の日本兵が次々と殺されていくのを目の当たりにする。
食料も水もなく、仲間もいない孤独の中で、人がどう変わっていくのかが描かれています。戦闘シーンはほとんどなく、飢えや孤独の苦しさが中心の映画。
戦争が1人の人間をどう壊していくかを、リアルに感じることができます。